memorial

ポツダム広場周辺やブランデルク門周辺にはNew National Gallery、Berlin Phil、ユダヤ人慰霊碑、連邦議会などが集中していてベルリン近現代建築のハイライトさながらになっています。





ユダヤ人慰霊碑は屋根も壁も無い(ただし地下に展示スペースあり)ので正確には建築ではないのですが、設計は建築家のピーター・アイゼンマン。アイゼンマンは初めて見る。デコンというイメージしかないので意味も無く少々敬遠していたのですが、この慰霊碑は結構良い。

外から眺めた感じでは石が整然と並んでいて、その墓石の海と言うか森みたいな場所に分け入っていく。この墓石の稜線が作る見かけの地形と実際に人が通る通路の地形がずれていて真ん中の方ではその差は3m以上にもなっています。


墓石がグリッド上になっているので自分と同じ行/列にいる人しか見えないのだけど(そして外からも中に居る人は全然見えないのだけど)、声やざわざわとした雰囲気から実は近くに結構人がたくさん居ることに気付く。 墓石同士の高さのズレや墓石の角度が微妙に降ってあることがその「ざわざわ」した雰囲気を強調していて良い。

遠くの方で自分と同じ列の横切る人が一瞬だけ見えたり。次の十字でいきなり人に遭ったりする。結構楽しい。慰霊碑なので「楽しい」というのは不謹慎なのでしょうか?

地下の展示も見やすい。ミュンヘンユダヤ人博物館にも行ったのだけど、こういうユダヤ迫害記憶系ミュージアムは展示内容の量の割に空間が広いのと、展示が整然とならんでいるのとで、結構じっくり鑑賞出来る。(ベルリンユダヤ博物館以外は….)