delft

デルフト。行ってきました。

デルフトはロッテルダム近郊の非常に小さい町なのですが、デルフト工科大学というオランダ有数の技術系大学があります。フェルメールがその生涯を過ごした街としても知られています。

大学内にはいくつかオモシロい現代建築があって、最も有名なのはメカノーによる図書館。今日のメインはここだったのですが残念ながらイースターでお休み。月曜日までたいていの所が閉まっているようです。

西側は地上から上まで上れる緑地の屋根が続いています。実はスロープとしては結構急です。ちょっとした山登りという感じ。この日は暖かく、何人かの学生が寝ていました。

この建物の南北東面は一面ガラス壁面になっています。ボリューム全体が南側にやや傾いているのは、夏の日射による熱の取得を出来るだけ押さえるためだと思われます。サスティナブル。

旧市街の方はかなり小さな範囲で運河、道路、建築の列がストライプ状に並ぶオランダ独特の景観。この街の東側は小規模な再開発が行われていて、シアター+商業施設+住宅のコンプレックスが建っています。なんだか設計課題のプログラムみたいですが、ヨーロッパの最近のプロジェクトでは少なくないみたいです。最近の日本の例としては「図書館+住宅」の塩尻コンペくらいでしょうか?

外装材は周りの建物に合わせてレンガになっているし、特にどうってことないような建築なのですが、とにかくボリューム感がいい。天高が高めの2層商業施設の上に3層の住宅が乗っていて、かなり高密の印象を受けます。かなり迫力がある。一番上の出たり入ったりするスカイラインだとかがなんとなく「山」を連想させます。

ベランダは所々壁からぶら下げられる形で設置されています。道路にはみ出ているし、日本では地震時の安全面から言ってアウトだと思うのですが、オランダでは結構よく見るタイプのベランダ。広場や前の道に対してかなりの面積ではみ出ているのは、ヨーロッパの法律ではこのあたりどうゆう風になっているのだろう?もしかしたらこの構造形式自体に関係があるのかもしれません。(可動で折り畳めればOKみたいな)