in one image ....another

先週末、東工大の斉藤君とグラン・パレでやっている「in one image ....another」展を見に行く。英語の展覧会名は少し分かりにくいですが、一つのイメージの中に複数の意味を含んだアート作品の展示。

ホームページ(おお!回る!)
http://www.grandpalais.fr/fr/Accueil/p-93-Accueil.htm

入場料8ユーロと少々高めなのだけれど、
ピカソエッシャー、ダリ、マグリットマン・レイデュシャン、ピラネージ、ジュゼッペ・アルチンボルド(果物を寄せ集めて人物画を描いたイタリア人画家)、など有名作家の作品が多数来ていてかなり見応えのある内容。作品の制作年代や地域も中世〜現代、ヨーロッパを中心にインド、日本まで非常に幅が広い。
マニアックなところでは「リバイアサン」の挿絵なんかもありました。

ミュンヘンで見たディズニー展、ケルンの聖コロンバ教会美術館など、コンテクストを一度抜きにしておいて、ビジュアルイメージや部分的な視点が似通っているものを並べて後で解釈で「繋げてみる」タイプの展示が最近のヨーロッパでは流行っているように思う。中にはかなり無理矢理なものもあるけれど、作者の意図以上にキュレーターの人の思惑が垣間見れて、クリエイティビティーを刺激される。
「コレ」の次「コイツ」来たか(笑)のような良い裏切りがあったりして、そういう楽しみ方も出来る。

こういうタイプの展示は日本ではあまり見たことない気がするけれど、どうなんだろうか?
日本の場合、どうしても「日本対西洋」のような構図が出来上がってしまっていて、こういうランダムな繋がりはうまく機能しないのかも知れない。

それにしても「アンディー・ウォーホル展」といい、ここのナショナルギャラリーは見応えのある展示ばかりやってくれるナァ...