friday

金曜の仕仕事上がりにメナ・アツシ夫妻の家に遊びに行く。
メナは事務所の同僚のイタリア人。アツシさんはポルトのアルバロ・シザ事務所に8年勤めたあと今スペインの別の事務所で働いている。カルボナーラを御馳走になる。メナはナポリ出身なので、これは食の街のまさに本場のパスタだ。向こうでは生クリームは入れないのだそう。ベーコンとチーズ、卵のみと簡単。今度家でも試してみよう。
アツシさんは石切場を訪ねて写真を撮るのが趣味だそうで、マヨルカ島ポルトリスボンナポリ近郊の石切場の写真を見せてもらう。南欧には山一つが丸ごと凝灰岩で出来ているような場所がいくつもあり、そこから豆腐を切るようにして石を切り出して建築に使っているのだ。それにしても凄いスケール。高さ100m近くあるだろうか。ネットで写真を探しているが見つからない。日本ではあまり知られていないのかも知れない。


スペインに来ているのだからこういう所にも行ってみたい!と思い、マドリッド近くにもあるか訪ねたが、このあたりは、地盤の中から石の塊を掘り出して採石しているので、採石の方法が根本的に違うらしく、こういう大規模なものは無いらしい。確かに、マドリッド郊外は砂漠というか荒地の様になっていて風化や浸食が進んでいるのでこういう巨大な岩山は残っていないのかも知れない。

話が今僕が事務所で担当している都市スタディーの話になった。
アツシ氏曰く「今時のスペイン建築家は都市デザインやっちゃだめだよね〜」
全く同感。国土の狭い国の出身の者としたら、もう少し都市の内部に介入するようなものをやれば?と思ってしまうのだけれど、砂漠に囲まれて都市が点在するスペインを拠点にする建築家なりの「リアリティー」なのかもしれない。しかし、なぜ、デッキの上に持ち上げられているんだ?ううんノ.